畠山君のD論関連論文で，MnO2の熱的安定性に関する論文がJournal of Solid State Chemistryでアクセプトされました．
Journal of Solid State Chemistry

多形５種類（α２種，β，γ，δ２種，γ，計７種）に対し，DSC（還元雰囲気）および高温XRD（酸化雰囲気）という２種類の環境で行った相安定性に関する膨大な情報（合計１４種類のサンプルを扱ったことになる）を取りまとめた論文なります．これまでの他の著者らが出している還元雰囲気のデータも含め，直前に出したChem Mater論文などの情報も含めて，すべての点において整合的に論文執筆するのは，本当に大変だったと思います．本論文は情報提供に特化しているという点で，決して面白いストーリーがあるわけではありませんが，これだけの膨大な情報を系統的に同一著者から一つの論文として提供するのは非常に重要なことであると考えています．
ゆっくりでも末永く引用されたらと祈念いたします．