PRESS RELEASE(@Kyoto Univ):
Developed long-life, high specific capacity silicon negative electrode for lithium-ion batteries
長寿命高比容量のリチウムイオン蓄電池負極を開発

リチウムイオン電池負極用大比表面積オープンセル型ポーラスシリコン粉末の開発 -歪緩和機構によるリチウムイオン蓄電池の長寿命・大容量化を実現


Nano Letters 14, 4505-4510 (2014)
2014/07/14 プレスリリース

国立大学法人東北大学金属材料研究所の和田武助教、加藤秀実准教授、並びに、国立大学法人京都大学大学院工学研究科の市坪哲准教授らは、マグネシウムとシリコンから成る合金がビスマス金属溶湯中において、マグネシウム原子を溶出しやすい一方で、シリコン原子を溶出しにくい性質を利用した金属溶湯中での脱成分反応を用いて、シリコンのオープンセル型ポーラス粉末を開発することに成功し、これを活物質に用いたリチウムイオン蓄電池が、現行のリチウムイオン蓄電池よりも大きな比容量を有し、かつ、サイクル寿命にも優れることを明らかにしました。この発明は、携帯電話・スマートフォンやノート型PC等のモバイル機器の使用時間や電気自動車の走行距離の拡大に繋がるものと期待されます。
尚、この成果の詳細は、Nano Letters (ACS publication)に2014年7月2日付けでオンライン掲載され、また、公益社団法人日本金属学会2014秋期大会(9月24~26日名古屋大学東山キャンパス)において口頭発表されます。

東北大金研, 京都大学